乗蓮寺

北条時政の長女であり、源頼朝の妻でもある北条政子は、
3代将軍源実朝(政子の子)の死後、尼将軍として幕府の実権を握った。
ここは、政子の化粧料としての領地であり、
そこに建てられた乗蓮寺の尼将軍御影堂には政子像などが安置されている。

政子が実朝を出産したとき、乳が出ず、この寺に祈願したところ乳が出たと伝えられる。
また、堂前の榧(かや)の大木の実を煎じて飲むと乳の出がよくなるともいわれ、
乳の出る守護神としても知られている。

今では現代的なコンクリートの建物に変わり、
鉄製の門や階段の辺りで子どもたちがにぎやかな笑い声をたて、
当時の面影を忍ぶのは困難であるが、榧の大木は今も変わらず見事な枝ぶりで空を仰いでいる。
住所:南区井戸ヶ谷上町33-1
アクセス:京浜急行井戸ケ谷駅徒歩8分
-横浜歴史-